【6/16(火)】
先週予定していた『スラムドッグ$ミリオネア』と免許更新のハシゴは、天気予報で午後から雨が降りそうだったのと、仕事がのってきたので、明日に延期。
雨が降らないという予報も出ていたので、強行しようかとも思ったのだが、実際に雨が降ったのでキャンセルは成功。
......................................
CNET JAPANのブログ「佐々木俊尚 ジャーナリストの視点」の記事「個人の狂気を見い出すフィルタリングシステム」を読む(★★★☆)。
「狂気」「フィルタリング」という言葉が含まれるタイトルからは、犯罪やセキュリティについての内容のように思われそうだが、そうではなくて日本の文化についてのこと。
「狂気」は「才能」、「フィルタリング」は「目利き」と置き換えた方が、より実際の内容に近い。
冒頭、映画の話から始まっていて、「アメリカ映画は物語を描き、フランス映画は人間関係を描き、日本映画は風景を描く」となっている。
本文に書かれているように、ここでの風景とはいわゆる屋外の景色ではなく、自分の外で起きているありとあらゆることを客観的にとらえたイメージのこと。
この3つの国の映画の性格付けはなんとなく正しいかもしれないと思い、それ以降の全体の文章でも、日本は名も無い目利きたちが大衆文化を作っているみたいな内容についても、これまで漠然と思っていたようなことをはっきりとした文章の形にしてあり、目から鱗が落ちるような内容だった。
ところで、この「風景を描く日本映画」で真っ先に思いついたのが『歩いても 歩いても』(★★★)だった。
同じ去年の映画で比較すると、『おくりびと』(★★)はアメリカタイプの物語映画で、ストーリーがハッキリしている(ていうか、それを超えて予定調和だった)から、海外でも受け入れやすかったのか?
そこいくと、『歩いても 歩いても』はストーリーらしきものがほとんど無く、こういう映画って海外でもちゃんと受け入れられるのか?
でも、ストーリーで語るアメリカタイプの映画では描けないようなことを、日本タイプの風景映画が描いていることが多い。
去年の例では『歩いても〜』の他にも『その日のまえに』(★★★☆)、『七夜待』(★★)、『ジャージの二人』(★★☆)、『きみの友だち』(★★☆)、『崖の上のポニョ』(★★★☆)などなど、風景映画が目白押し。
もちろん『ハッピーフライト』(★★★☆)や『GSワンダーランド』(★★★☆)のような物語映画も相変わらず好きだけど、惹かれることが多いのは「映画でしか体験できない感情を味わえる」風景映画の方で、そんな映画を量産してくれる日本映画って、ハズレも多いけどいいものをコンスタントに作り続けて欲しいと切に願っている。
......................................
家に帰って、HDDレコーダーを操作。
昔録画した番組が、本体が暖まると再生できなくなると思っていたのだが、HDDのある場所が調子が悪いようで、その場所に録画すると、最近のものでも再生できなくなってしまう。
とにかく早めにHDDのデータのバックアップを取って、その後フォーマットしてみようと思うが、バックアップが終わるのは果たしていつの日か?
======================================
【6/17(水)】
昨日キャンセルした予定を実行し、109シネマズグランベリーモールに『スラムドッグ$ミリオネア』(★★★)の13:25の回に行く。
開映時刻の5分ぐらい前に着いたら、レディスデーの昼間は思ってもみないほど混雑していて、予告編が始まってからスクリーン7に入場。
お客さんは50人ぐらい。
終映は15:35頃。
ここから、自転車で30分ぐらいの旅路を経て、運転免許証更新のため警察署へ。
いつもは、目的地が遠いとついスピードを出してしまうのだが、今日は気温も高めだったので、疲れない程度の速さだった。
それでも、自転車を降りると途端に汗が吹き出してきた。
帰り道の途中に、以前頻繁に行っていたちょっと遠くのラーメン屋に久しぶりに行ってみた。
味などは変わってなかったと思うが、夕ご飯前の時間帯だったせいか、客は1人ぐらいしかいなかった。
家に着くと、遅めのスピードで乗っていたとはいえ、ちょっと疲れがたまった感じ。
.......................................
『春婦伝』(★★★)の録画を観る。
いやぁ、たまに鈴木清順作品なんか観ちゃうと、映像のカッコよさや斬新さが『スラムドッグ$ミリオネア』あたりまでも含めて比べても、全く別格といった感じ。
アドリブの効いたジャズの演奏とカラオケぐらいの違いがある。
やっぱり、映画はこうでなくちゃ。
.......................................
今日のテレビ朝日13:20-13:55の「徹子の部屋」の録画を観る。(★★)
ゲストは木村大作。
話の内容は『剱岳 点の記』について、見どころや撮影中のエピソードが大半で、出演目的の最重要ポイントはしっかり抑えられていた。
その意味では申し分なかったけど、個人的にはそれ以外の話題に割ける時間がほとんど残っていなかったのが残念。