シネサルの「映画のブログ」

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 2009/12/05(土)の日記 (『黄金花』『脳内ニューヨーク』)

 前もって予定を立てていた通り、招待券のあった『黄金花−秘すれば花、死すれば蝶−』(★★)と、ついでに脳内ニューヨーク』(★★★)を観に行くことにする。
 『黄金花』は、上映されているシネマート新宿でも銀座シネパトスでも、11:30から1回のみの上映に今週からなったので、それにギリギリ合う時刻に家を出て、新宿駅から早歩きでシネマート新宿に向かい、予告編の上映が始まったことにスクリーン2に入場する。
 お客さんは30人ぐらい。
 終映は13:00頃で、場内が明るくなって席を立とうとすると、サプライズで木村威夫監督の舞台挨拶があり、高齢のため付き添いを伴って入場して、椅子に座っての舞台挨拶となった。
 そして、挨拶というより主張といった感じで、
  「文学の映像化のような普通の映画は、ありきたりだから自分は作らない。
  映画は映像で見せる芸術であって、映画の作り手は芸術的な追求に努めなければならない。
  ありきたりな作り手だらけの中で、寺山修司はいいと思って、彼と仕事をしたかった。
  芸術は爆発だ!」

 といった内容のことを、5分間ぐらい一気に一般客を相手にまくしたてた。
 この、空気の読めない感じこそ、クリエーターとしての純度の高さを感じ、「こうでなくっちゃ」と思った
 普通人の作り手なんか、いらない。
 他人を「KY」呼ばわりすれば批評だと思っている奴も、いらない。
 最後に次作を作る意欲も見せて、舞台挨拶は終わった。
 これだけ聞ければおなかいっぱいだったので、ロビーでお客さんを迎えていた監督を背に劇場を後にした。
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 新宿三丁目駅から副都心線で渋谷駅に行き、シネマライズへと向かう。
 途中、井の頭通りですれ違ったあの人は…矢崎滋
 『脳内ニューヨーク』の開映時刻14:00に余裕で劇場に着き、2Fの劇場に入場。
 お客さんは50人ぐらい。
 20分間の予告編の中で、いいと思ったのは『(500)日のサマー』で、逆にボーイズ・オン・ザ・ランはテンポが悪いように感じられた。
 フローズン・リバーの予告編も、どんな映画で何がセールスポイントなのかピンとこなかった。
 終映は16:25頃で、16:30渋谷駅発の急行に乗るために、倍速歩行で駅に向かい、なんとか間に合う。
 今日観た2本の映画は、偶然にも「死を意識した登場人物が、自分の生涯を振り返る」内容で一致していた。
 家に帰ってから早歩きで下半身に疲れを感じて、横になったら21:30から25:00ぐらいの間眠ってしまった。