シネサルの「映画のブログ」

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 『新座頭市物語 折れた杖』 ★★☆

1972年、日本(東宝)、カラー、1:2.35、92分、日本語
【監督&製作&出演】勝新太郎、他【原作】子母沢寛
【出演】太地喜和子吉沢京子春川ますみ大滝秀治小池朝雄藤岡重慶、中村賀津雄、他
2013/06/12(水)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
 座頭市は、老婆が吊り橋から落ちて死んだのは自分とすれ違ったからだと思い、彼女が持っていた三味線を娘の女郎の綿木(太地)のところに届けにきた。
 市は借りを返すために、丁半博打で得た金で彼女を身請けした。
 市の命と綿木を取り戻すことを狙ったヤクザの一味は、綿木と恋仲だった男(中村)を利用して市の両手をつぶしたが、市の反撃が始まった。
<感想>
 シリーズ24作目で、シリーズ初の勝新監督作品。
 勝が製作するようになった20作目あたりから、「観る者の気持ちに爪痕を残す」ことに注力した作りになってきた。
 その手段は、一言で言えば「サービス精神旺盛」であることで、市のコミカルな芝居、斬り合いの設定や表現のトリッキーさ、痛みを強調した残酷描写、凝った絵作りなど、とにかく表現が「濃く」なっていて、それは上手くいっていると思う。
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