2010年、日本(東宝)、カラー、1:2.35、ドルビーデジタル、132分、日本語、G
【監督】曽利文彦【原作】梶原一騎、ちばてつや
【出演】山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦、中村靖日、加藤浩次、他
2013/09/13(土)鑑賞、WOWOW放映
<感想>
おなじみのストーリーを要所だけなぞって、実写で撮影して、映像の手直しや味付けはVFXで仕上げて、形だけはとりあえず実写版になっているという印象しかない作品。
作り手のオリジナリティは全く感じられず、「実写化」作品というより、ぶっちゃけ絵画で言うところの「模写」。
その程度の目的や目標で作られた作品なのだろうか?
そんなの信じられないけど。
精神論みたいなことを言うのは本意じゃないけど、食べ物ならたいして美味しくなくても腹が満たされれば良いといえるが、映画なんてものは食べ物と違って「無くてもいいもの」だから、意味もなく作られては困る。
作り手の想いがこもっているとか、観る者の胸を熱くするとか(ボクシング映画なら尚更、これを狙ってドラマチックに盛り上げるのが定番だけど)。
だから、こんな作り手の心意気が感じられない映画が存在するのが、お金と時間の無駄使いにしか思えず、許せない。
映画の体裁を良くしさえすればいい、なんてことはないだろう。