シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『細菌兵器漏出 (細菌兵器TOD-5』」 ★★

【原題】TOD-5(意味「(細菌兵器の名称)」)
シーズン7、第5話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ルイス・アレン【脚本】ジェームズ・D・ブキャナン、ロナルド・オースティン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、バーバラ・アンダーソン、ピーター・ルーパス、他
2018/05/15(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/05/16(水)鑑賞
<ストーリー>
 国立細菌研究所の研究員のモースは、元諜報員のホルトを介して、細菌兵器TOD−5をテロリストのアルファグループに売り渡そうとしていた
 アルファの本部を突き止め世界征服の野望を粉砕する指令を受けたジム(グレイヴス)は、モースが隠し場所の車を回収したところを捕まえた。
 モースが泊まっていたホテルの13号室を再度ホルトが訪ねると、フロントは「13号室はずっと誰も泊っていなかった」と言ったので、隣の12号室を借りた。
 IMFは、自動車整備士に扮したウィリー(ルーパス)がホルトの車に細工をして動けなくし、電話交換手も市外につながないようにして、ホルトの動きを封じた。
 その時、路上で伝染病らしい病気で倒れ、すぐにバーニー(モリス)が扮した救急隊員が現われて搬送していったが、ホルトはバーニーが白衣の下に軍服を着ていることに気付いた。
 ホルトは、ホテルのバーでウエイトレスに扮したミミ(アンダーソン)と話して情報を得ようとし、出て行ったホルトと入れ替わりに来た猟銃の男がホルトのことを質問してきたので、不審に思ったミミは彼の指紋のついたグラスを検査に回した。
 ホルトは、ホテルのガレージで隠されていたモースの車と、座席にあニセのTOD−5の容器があるのを見つけ、それに乗って町を脱出しようとしたが、保安官に扮したジムが道路を封鎖して町に追い返した。
 ホルトは、再度ミミと話し、彼女から町に軍隊が現われ町が封鎖され病人が頻発していることを聞き出した。
 部屋に戻ったホルトをミミが訪ね、ホルトを薬で眠らせたすきにホルトに肌がただれてしばらくすると仮死状態になる注射をし、時計を戻して目覚めた時に眠ってなかったように見せかけた
 ミミが出て行った後、ホテルの窓からウィリーが発病して救急車で搬送されるのを見たホルトは、尾行して死体置き場にあった多数の死体の中にモースがいたのを見つけた。
 そこにバーニーが現われてホルトを捕まえ、1万人に1人いる免疫体の人での研究が成功しないと細菌兵器で全員死ぬと言い、鏡でホルトの皮膚がただれているのを見せた。
 ホルトは脱出して、患者の恋人とずっと接触していても何ともないと言うミミをアルファに連れて行って治療法を研究させようとし、感染して死んだふりをしたジムの保安官の車にミミと乗って検問を通過した。
 しかし、途中で猟銃の男が待ち伏せしてホルトの車のタイヤを撃ち抜いて銃撃戦になり、ホルトは男を撃って、流れ弾で負傷したミミを連れて男の車で本部に向かった。
 ミミが撃たれた時に腕時計の発信器が壊れて追跡不能になったので、指紋からアルファのメンバーのデイヴィスだと判った猟銃の男を、ホルトが置いていったTOD−5の容器を使って感染させる脅して本部の場所を自白させた。
 本部に着いたホルトは、TOD−5をは自分が感染したことで持ってきたと言い、ミミを利用しての治療の研究を要求した後に仮死状態になるが、薬のトリックだと気づいたところにIMFが突入した。
<感想>
 昨日の第3話「駆け引き」に続き、今回も「大規模な作戦だが、特に中盤の展開がモッタリして、画的にも面白くなくて盛り上がりに欠ける」という回だった。
 テロリストの本部の場所を突き止めるために、
  (1)場所を知るメンバーに対し、本部に行くように仕向け
  (2)彼にミミを接近させて本部まで同行させ
  (3)ミミに発信器をつけて尾行する
という作戦だが、回りくどくて余計に段階を踏んでる分だけ失敗する要因が増えると思われ、心もとない。
 ホルトを眠らせたなら、その時に直接彼に発信器をつけちゃえばいいのに。
 そして、実際にミミの発信器が壊れたので、当初の作戦は失敗だったのだが、その代用案が別のテロリストメンバーを脅すという、「スパイ大作戦」らしからぬ力業だということにもガッカリ。
 そもそも、本部の場所を知るのがターゲット1人しかいないという前提だった筈なのに、指紋を紹介しただけでターゲットのテロ組織のメンバーだとすぐ判るのなら、その情報元のメンバーのリストを全部当たればいいじゃん。
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 それ以外の、些細だけど明らかなミスは、ホルトとデイヴィスが撃ち合いになった時に、後を追ってきたIMF3人がデイヴィスの背後の草むらから隠れて見ていたのだが、ミミが撃たれた時に上を見上げて目線で合図を送ると、IMFがいつの間にか彼女を見下ろす所に移動していた。
 IMFの位置関係も変だが、ミミはIMFが尾行していることは知っていても、タイヤを撃たれて予定外に止まった場所で、隠れているIMFがどこにいるかは判らないはずなのに、一発で目線を合わせられた。
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 シーズン7の第3話で、ケイシーがヨーロッパで長期勤務中だと判ったが、今回の第5話で、アルファグループのヨーロッパ支部に関することが任務の1つだと判った
 ちなみに、第4話の「愛しのレオナ」ではケイシーが作戦に参加していたので、「一時帰国」だったのかな?
 でも、ちょっと変装しただけの参加だったけど、ヨーロッパの任務が継続中なら仕方ないかな?