シネサルの「映画のブログ」

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「刑事コロンボ『黒のエチュード』」 ★★

【原題】Etude in Black
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、吹替、96分
【監督(クレジットのみ)】ニコラス・コラサント
【出演&監督(クレジットなし)】ピーター・フォークジョン・カサヴェテス
【出演】ブライス・ダナー、パット・モリタ、他
2016/01/14(木)鑑賞、2016/01/13(水)放映(17:00、BS-TBS)
<ストーリー>
 浮気相手のピアニストが邪魔になった指揮者のアレックス(カサヴェテス)は、演奏のTV生放送の前に、控室から抜け出して近くの整備工場に預けていたマイカーをひそかに持ち出して彼女の家に行ってアリバイ工作をし、自殺に見せかけて殺した。
 コロンボ(フォーク)は、車の走行距離が増えていたことでアレックスの犯行だとにらみ、アレックスが現場に花を落とした事が決め手で彼を観念させた。
<感想>
 ストーリー的には、控室を抜け出してから戻るまで目撃者がいても不思議でなく偶然に頼り過ぎで、計画に穴が多く物証もあるのにそれを軸に進まないが結局は決め手になってたり、犯行直前に別の男が現れたなどの(意外だけど)不必要な展開が多かったりで、しっかりしていない。
 でも、撮影や編集が映画っぽく優雅で、シリーズ初期の1972年当時は古き良き時代だったことが思われる。
 ピーター・フォークの友人のカサヴェテス出演で、IMDbによると、本作を監督しているのは実は彼ら2人とのこと。
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 吹替えで、女の子のオードリー(冨永みーな)が「ダサい」と言うのだが、ウィキペディアによるとこの言葉が一般的に広まったのは1980年代に入ってからなので、初放映時の1970年代前半には使われないはず。
 ということは、その時の放映は短縮版でシーンがカットされていて、全長版で再放送された時に吹替えを追加したのかな?
 同じシーンの相手役のコロンボの吹き替えは小池朝雄(1985年没)っぽいので、1980年代の前半に2人で追加の吹替えをしたということかな?