【原題】Trial by Fury(意味「怒りの試練」)
シーズン2、第24話
1968年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】レナード・ホーン【脚本】サイ・ソルコウィッツ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ポール・ウィンフィールド、他
2017/03/29(水)再放送(17:55、BSジャパン)、2017/03/29(水)鑑賞
<ストーリー>
中南米の某独裁国家の改革派の指導者が刑務所の独房に収監され、メンバーのカルドーザが連絡員になるために入所して模範囚になって所内を自由に動ける立場につくが、所長とのコンタクトも多いため、所長のスパイと思った囚人たちから命を狙われた。
彼の護身と囚人の中の真のスパイの発見を命じられ、ジム(グレイヴス)とバーニー(モリス)が囚人として、シナモン(ベイン)が赤十字の監視員として所内に潜入した。
ジムたちが脱獄の話をしていたのを伝えるスパイから紙切れが所長に届き、その場にいたシナモンが紙切れを回収してジムに渡し、その紙がジムのたばこの箱からの物であったことからスパイが判ったと囚人たちに示してカルトーザをリンチから救い、ジムたちはシナモンを人質に取って刑務所から逃げ去った。
<感想>
囚人に成りすまして刑務所に潜入するストーリーなので、仕掛けがいつもより少ない。
また、ターゲットが前もって判っているいつものパターンと異なり、大勢の中から探し出さなければならないことも、いつもより難度を増している。
後者に対しては、囚人たちを心理的に揺さぶって、各人の反応を見てスパイを見極めるのかな?と思いながら観ていて、それはそれで面白いと思ったのだが、物証を得る展開になったのはちょっと肩透かし。
スパイが物証を残すようなことをすること、その物証が囚人たちに理解されやすい物であること、以上が作戦成功の条件になるので、ご都合主義が目立ってしまった。
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囚人のボスという目立つ役で、無名時代?のポール・ウィンフィールドが出演。
彼が日本で知られるのは、この後の約10年後の『世界が燃えつきる日』(1976)あたりかな?