シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『捕らわれた女スパイ』」 ★★☆ 

【原題】The Exchange(意味「交換」)
シーズン3、第12話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】アレクサンダー・シンガー【脚本】ローレンス・ヒース【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、ジョン・ヴァーノン、他
2017/06/15(木)再放送(18:58 BSジャパン)、2017/06/16(金)鑑賞
<ストーリー>
 東側の軍事施設に潜入して金庫の中の書類を撮影してたシナモン(ベイン)が捕まって、ストロム大佐(ヴァーノン)の尋問に抵抗した。
 ジム(グレイヴス)は大佐に面会して、西側に捕まったクルツとシナモンの交換を持ち掛けた。
 ローラン(ランドー)はクルツの本国の車いすの役人になりすまし、面会した獄中のクルツを電動車いすの中に隠して脱獄させた。
 ローランはクルツを荷物の木箱に入れ、振動や録音テープで移動させずに本国に密入国できたように見せかけた。
 「クルツが報告する筈だったストロム大佐が裏切って西側と通じて自殺した」とストロムの後任に成りすましたジムがニセのストロムの部屋でクルツに言い、脅してクルツが作った諜報組織の報告をさせた。
 その証言と引き換えにクルツの出国が認められ、秘密を漏らしたことを隠すしかない彼とシナモンが国境で交換された。
<感想>
 「捕まっても当局は関知しない」のIMFが、独断でシナモン救出の作戦を実行するという、イレギュラーな作品。
 西側の監獄から無断で脱獄させたりの独断ぶりは、後の映画版『ミッション:インポッシブル』みたい。
 緊急作戦なのに、東側との国境近くで大掛かりな仕掛けがいくつも用意できるのは都合よすぎ、という野暮なツッコミは例によってあるが…。
 「スパイ交換」などという本格的なスパイ物にありがちな展開も採用しつつ、他の作品と遜色ない出来。
 シナモンが「閉所恐怖症」だと思った敵がそれを利用して拷問したのに対してシナモンが苦しんで見せるのは、敵の考えを間違った方向に向かわせるための芝居かもしれないと思いながら観ていたのだが、「ジム」という名前だけは言ってしまったので、閉所恐怖症は本物っぽい。