シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『防衛システムを守れ!』」 ★★★

【原題】Recovery(意味「回復」)
シーズン2、第25話
1968年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】ロバート・トッテン【脚本】ウィリアム・リード・ウッドフィールド、アラン・ボルター【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドー、バーバラ・ベイン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、ブラッドフォード・ディルマン、他
2017/04/05(水)再放送(17:59BSジャパン)&鑑賞
<ストーリー>
 B-52爆撃機が東側に墜落し、搭載された偶発的戦争防止システムの自爆装置が作動せず、亡命したアメリカ人科学者シパード(ディルマン)が分解して解析されることが懸念された。
 ローラン(ランドー)が、車いすに乗った電子装置の科学者に成りすまして、パーティで彼に接触した。
 爆撃機に乗っていた乗組員に成りすましたジム(グレイヴス)を尋問した所長は、ローランが装置の開発者だと知り、彼を研究所に招待し、随行した大使館職員役のバーニー(モリス)を引き離して、彼の妻で医師の役のシナモン(ベイン)を人質にとって分解を強要した。
 研究所の機密書類の廃棄用ダクトにバーニーが金属を落としてシュレッダーを止め、修理工に成りすましたジムがダクト内を上り、ローランが持病の心臓発作を起こして医務室に運んで無人になったすきに装置の起爆装置をはずしてダクトを通って盗み出した。
 ローランの死をシナモンが診断し、シパードを気絶させてマスクでローランと入れ替わり、国際問題を避けるためにローランが観光中に亡くなったことにするとのバーニーの主張で遺体を研究所から持ち出すことにし、見送ると言って車に乗った偽シパードと共に、車いすに隠した装置と、ローランに変装させたシパードの奪還に成功した。
<感想>
 こんなストーリーを待っていた、という感じ。
 スパイの工作を駆使して、ゴールすら予想できない難し過ぎる課題を克服していく。
 ギリギリの状態が次から次へと起こって緊張感を途切れさせない。
 もちろん、手の込んだ作戦ほど非現実的でご都合主事的な穴が多く、今回も東側の国に入国する困難さ、舞台となる研究所内部の構造や修理工の車や制服などの様に必要な事前情報の入手の困難さなどはバッサリ割愛されているのだが、そんなリアリズムよりもドラマチックな展開を重視する方が正しいことを確信させてくれる見事な作品。
 アメリカ大使館の車はベンツのリムジンで、駐車場にビートルが停まってたりするから、名指しはしてないけど舞台は東ドイツの設定かな?