シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『女スパイ・ニコル』」 ★★

【原題】Nicole(意味「ニコル」)
シーズン3、第22話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約46分
【監督】スチュアート・ハグマン【脚本】ポール・プレイドン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、マーティン・ランドージョーン・コリンズ、他
2017/05/17(水)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/05/18(木)鑑賞
<ストーリー>
 敵国の情報局長のヴァルダスがアメリカ側の諜報員の中の二重スパイのリストを持っているので、ジム(グレイヴス)とローラン(ランドー)が敵の将校に成りすまして彼の屋敷のパーティに潜入し、リストが保管されている金庫を開けた。
 しかし警報が鳴り、ローランはリストを持ち逃げしたがジムは撃たれ、ヴァルダスの秘書になって潜入していたアメリカのスパイのニコル(コリンズ)がジムを助けようとして共に捕まった。
 2人は脱走して国境を目指したが、実はニコルはリストにも載っていた二重スパイで、彼女がジムを逃がすことでリストを偽物に見せかけようというヴァルダスの指令を受けていた。
 しかしニコルはジムに情が移り、自分の身になにかあったら西側に情報を売るとニコルに脅されていたヴァルダスが自分を信用せずにマッチ箱に盗聴器を仕込んでいたことが判って、彼女は完全に寝返ってジムに真相を話した。
 それを知ったヴァルガスは2人を捕らえようとした時、脱出した2人を屋敷から追っていたローランが現れ、ニコルとヴァルダスが撃たれて死に、ジムとローランは脱出した。
<感想>
 今回も、シリーズの変化球作品。
 前もって決められた作戦の筋書きに則ってIMFが行動するいつもの展開ではなく、ジム・フェルプスがほぼ孤立無援で無策のまま野山を逃げ回る。
 ストーリーにロマンスの要素も加えて異なった感情を観る者に引き起こそうとし、そのために映像表現を凝ったり、大物女優のジョーン・コリンズを起用したりもしている。
 ただし、その狙いが上手くいったとは言い難く、中途半端な路線変更でやり切ってなく、観る側も変化を楽しむには程度が物足りない感じ。