シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『王家の血 前編&中編&後編』」 ★★

【原題】The Falcon(意味「ハヤブサ」)Part 1 & Part 2 & Part 3
シーズン4、第14話&第15話&第16話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分&47分&47分
【監督】レザ・S・バディ【脚本】ポール・プレイドン【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイ、グレッグ・モリス、ピーター・ルーバス、リー・メリウェザー、ジョン・ヴァーノン、ダイアン・ベイカー、他
2017/09/20(水)21(木)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/09/22(金)鑑賞
<ストーリー>
 某国のサバティーニ将軍(ヴァーノン)は、ステファン皇子が交通事故死したとウソの発表して彼を監禁し、皇子のフィアンセのフランチェスカ(ベイカー)と結婚した後に、皇子と彼のいとこの現国王ニコライを殺して王位につき、東側と同盟を結ぶことを企んでいた。
 ジム(グレイヴス)が、宮殿内の宝物の観光団の一員になって、宝物庫内に発信器をしかけた。
 将軍の結婚式の余興のために国王が呼んだ奇術師にパリス(ニモイ)が成りすまし、大道具に潜んだバーニー(モリス)が床をくりぬいて床下に潜り、パリスの持ち込んだハヤブサが発信器に向かって飛び降りたことで床の感圧センサーの警報器が鳴り、バーニーはその音にまぎれて宝物庫の床をくり抜き、入り込んで王冠や宝石をニセモノとすり替えた。
 パリスはフランチェスカの部屋に忍び込み脱出の手順を教え、仮死状態になる薬と空砲の入った拳銃を渡した。
 結婚式のために宮殿に車で向かう司教をウィリー(ルーパス)が妨害し、結婚式が始められず先にパリスの余興が始まり、国王参加の瞬間移動マジックの最中に国王を薬で眠らせて、パリスが代わって国王に変装して現れ、替え玉がパリス変装して入れ替わり、本物の国王を確保した。
 次に、奇術団の一員のトレーシー(メリウェザー)が透視術で次々と当てて見せ、今日不幸が起こると予言した。
 司教が来て結婚式が始まり、フランチェスカが薬を飲んだ後、ニセ国王が彼女の拳銃を見つけて2人がもみ合ううちに空砲が鳴り、暴発して死んだと見せかけたフランチェスカが、すぐに地下の埋葬所の石窟に埋葬された。
 バーニーは、途中床が抜けて落下した衝撃で一時的に視力を失いながらも、床下を通って石窟にたどり着いて穴を開けて酸素を送り込みフランチェスカを救出し、国王も含めて大道具の中に隠してウィリーが宮殿外に搬出した。
 将軍に反感を抱いている部下のバルガス大佐は、トレーシーの透視術を信じ、彼女にとどまってもらい、野望実現のために力を借りたいと思った。
 1か月前に皇子から宝石の売却を依頼された男になりすましたジムが将軍を訪ね、すり替えられた宝石の本物の隠し場所は皇子が知ってると言い、将軍とジムは皇子がいる刑務所に向かった。
 トレーシーは宝石の隠し場所を透視したと大佐を電話で言って呼び、将軍が金庫に保管している処刑リストに大佐の名前が載っているので、将軍を殺して宝石を奪って逃げるのが最善だと言って、パリスが金庫を開けて無線で教えた番号を言って、大佐と一緒に将軍の部屋に行き、パリスが金庫に入れたリストを大佐が見た。
 バーニーは刑務所の換気口にガスの臭いを発する弾丸を撃ち込んで修理員になりすまして侵入し、ジムが尋問している皇子の独房の近くにたどり着いた。
 大佐は、国王の部屋に遠隔操作の爆弾をしかけて将軍もろとも爆死させようとしたが、2人は傷つきながらも死なず、逆に大佐は将軍に射殺された。
 トレーシーはジムに将軍の暗殺失敗を電話で知らせた後にパリスと共に捕まるも、ハヤブサが飛び込んで見張りを倒し、2人は脱出に成功した。
 ジムは、スクリーンを張って独房の映像を映し、その裏側でバーニーが壁を破って皇子を脱出させ、かけつけた将軍は空の独房で息絶えた。
<感想>
 1時間ドラマの延長版といえば、せいぜい2部構成にして2時間だが、この作品は前・中・後の三編で、CMを除くと約130分もあり、映画以上の尺。
 3人を救出する指令だから、3倍の長さなのか?
 過去の「スパイ大作戦」の2部構成作品は、尺が長い分ストーリーにア厚みが出るよりも、無理に長くして間延びした結果に終わったのだが、この3部構成は心配したほど間延びしなかった。
 まぁ、バーニーが負傷するアクシデントや、暗殺が失敗してパリスが負傷して捕らえられるアクシデントなど、展開をこじらせることで尺をかせいで埋めている印象はあるのだが、その埋めた展開がスリラーを強化出来てるので、間延びした印象にはならなかったからか。
 ストーリーの穴をあら探しすると、トレーシーのインチキ透視術に、将軍の部下1人だけが他の人たちより圧倒的に食いつくという不自然な状態が起こることが前もって判ってる前提の作戦である、というご都合主義かな。