シネサルの「映画のブログ」

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 邦画は好調と言うけれど…

 で、この「芸能ファン」か「情報奴隷」かは、映画関係の報道といえば「シネコン効果で映画人口増加」とか「ハリウッド映画が不調で、代わって邦画の客数が伸びる」とか、もっぱら産業的側面ばかり。
 その邦画が伸びているのも、日本人が自国の作り手と映画を通してより深く通じるようになっているのかといえば、ヒットしてるのは子供向けと、ベストセラー小説の映画化と、人気テレビドラマの映画版などがほとんどで、原作ファンが惰性や話のネタに映画を見に来てるからヒットしているだけで、映画そのものと人との距離はむしろ離れているんじゃないの?(映画以外の要因に比べれば、相対的に離れているのは間違いない気がする。)
 その根拠として、話題性に乏しく作品の出来のみが人々を引き付ける力のすべてであるミニシアター系の邦画はますます苦戦を強いられ、お蔵入りしたと思われる映画が目立つようになった。
 表向きの金銭的な好調さに反して、精神の拠りどころとしての映画の存在感が急低下している気がするのだが。もちろん思い違いであってほしいけど。