1964年、日本(日活)、モノクロ、1:2.35、102分、日本語
【監督】野村孝【原作】山本周五郎
【出演】小林旭、長門裕之、浅丘ルリ子、小林千登勢、深江章喜、下絛正巳、浜村純、芦田伸介、田中邦衛、他
2013/11/15(金)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
明治の初め頃の東京。
栄二(小林)とさぶ(長門)は子供のころから一緒に経師屋に奉公していた仲で、さぶが飲み屋の女中のぶ(小林)に惚れているのを栄二が間に入って取り持とうとしていたが、のぶは栄二のことが好きで、栄二が仕事の出来ないさぶを内心バカにしていると身に覚えのないことを言って断り、それをさぶが立ち聞きしていた。
2人が呉服屋の綿文(わたぶん)の障子を張り替えていた時、家宝の布が盗まれて栄二の道具箱から出てきて濡れ衣を着せられ、栄二は首になった。
自暴自棄になった栄二の元に、栄二が昔から好きだったすえ(浅丘)が綿文を辞めて栄二を支えに来たが、綿文の娘が栄二と結婚しようとしていたことを破断にするために綿文の主人が彼を盗人に仕立てたと思った栄二は、綿文に乗り込んで逆に番所に突き出される。
さぶが自首して来るが、面会した栄二がウスノロのさぶが盗める訳がないと言ったことことから、栄二が自分をバカにしていたのは本当だと思った。
石川島の寄場に送られた栄二は、さぶが捕まっていないと知って、さぶを殺すために脱獄を図るが、邪魔しようとした囚人仲間(田中)を閉じ込めた小屋が火事になったので、彼を助けで脱獄には失敗した。
さぶが嘘の自首をしたのは栄二を守れなかった後ろめたさだだということを、のぶを通して知った栄二はさぶとの面会を受け入れ、お互いの憎しみは解消された。
釈放された栄二はすえと結婚式を挙げるが、その場ですえが、綿文の娘との仲を引き裂こうとして栄二を盗人に仕立てたと告白し、どこかへ行こうとした。
さぶの説得で、栄二はすえを引き戻そうと後を追った。
<感想>
小林旭が、元々は実直な人柄ながら、時々怒りも見せるという、渋めの芝居で魅せる。
映像的にも、重厚な仕上がりでいい。
ストーリー的には、所々話が飛んでいて繋がりが解りにくい所があった。
尺を長くできなくて、省略せざるを得なかったのだろうか?
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