2012年、日本、カラー、1:1.85、121分、日本語
【監督】古澤健【原作】水波風南
【出演】武井咲、松坂桃李、木村文乃、山崎賢人、新川優愛、高梨臨、ドーキンズ英里奈、藤原令子、青柳翔、長谷川初範、高岡早紀、麻生祐未、村上弘明、他
2013/12/02(月)鑑賞、WOWOW放映
<ストーリー>
日比野つばき(武井)は、高校入学早々同級生の椿京汰(松坂)に絡まれて嫌な思いをするが、いつの間にか彼のことが好きになり付き合い始める。
その後2人の仲は、気まずくなったりヨリを戻したりを繰り返す。
<感想>
普通の劇映画って、スクリーンの中にあっちの世界があって、その中の住人達の生き様をこちらから眺めるようなものだと思っていた。
でも本作の場合、ある種の恋愛映画のパターンが好きな人が喜んでくれるように、スクリーンの向こう側の人々が動いてくれているような感じだった。
ヒロインは都合のいい程度に不細工度で始まって都合良く綺麗になっていく。
相手役は都合のいいワルから都合良く優しくなる。
さらに、都合良く心の傷を持っていて都合良く立ち直る。
そんな2人が都合よく恋が始まって、都合よく離れたりくっついたりを繰り返す。
究極の「予定調和」映画だ。
そんな予定調和のラブストーリーが好きな人はかなりいる気がする。
例えれば、飼い主に従順なのが好きな「犬好き」タイプで、でも私は自由に振る舞うのを眺めるのが好きな「猫好き」タイプ。
もしくは「愛される」恋愛が好きな人で、でも私は「愛する」のが好きな方。
以上、本作の良いところをなんとか見つけようと色々考えてみたけど、結局好き嫌いの問題になっちゃって、好きな人には気に入るように作られているからいいと認める代わりに、個人的には「面白くない」と言う権利を行使させていただきます。
こういう頭の使い方しながら映画を観るのって楽しくないなぁ。