【原題】Last Salute to the Commodore、(意味:提督への最後の敬礼)
1977年、アメリカ、カラー、1:1.33、95分、英語(日本語吹替え)
【監督】パトリック・マググーハン
【出演】ピーター・フォーク、ロバート・ヴォーン、ダイアン・ベイカー、他
2014/08/26(火)NHK BSプレミアム放映
<ストーリー>
「提督」というあだ名のヨットのエキスパートの社主が、経営を任せている娘婿のチャーリー(ヴォーン)をはじめ、皆がもうけ主義になっていることへの不満を口にした。
会社を売られることを恐れたチャーリーは提督が夜中にクルーザーで独りで航海に出て海に落ちたように見せかけた。
コロンボ(フォーク)が行方不明の提督の捜索に乗り出し、事故ではなくチャーリーが殺したという考えに傾いていった。
しかし間もなくチャーリーが殺され、コロンボは容疑者たち一同を集め、犯人を割り出しを始めた。
<観想>
コロンボの定番からあえて外し、犯人と思われた人が途中で殺され、真犯人は最後まで判らないという意外なストーリー。
それに加えて、部下2〜3人がコロンボと行動を張り付いていて、彼らがなにかと言葉を挟んできたり、ロバート・ヴォーンがコロンボに体を密着されるお笑いシーンが数か所あったりするのもいつもと違う。
まあ、コロンボはパターンがあからさまだから変えてみたくなるのも解るが、殺人シーンがなかったり、容疑者が多かったり、犯人も印象が弱かったり、ギャグが多かったりしたせいか、求心力が弱い印象で、結果的にはチャレンジは失敗に終わった感じ。
監督は俳優としておなじみのパトリック・マググーハンだが、監督としてはテレビドラマシーリーズを数作品担当しただけ。
被害者の娘役のダイアン・ベイカーって、聞いたことある名前だけどそれ以上思い出せなかったが、『マーニー』や『逆転』に出ていた美人女優。