シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『神父の正体』」 ★★☆

【原題】Commandante(意味「司令官」)
シーズン4、第6話
1969年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ローレンス・ヒース【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイ、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、他
2017/07/20(木)再放送(17:58 BSジャパン)、2017/07/23(日)鑑賞
<ストーリー>
 中南米の独裁国の民主化革命のリーダーのドミンゲン神父を、彼を裏切ったマテオ少佐と、極東の敵性国家が派遣した革命屋の指揮官アセロが捕えて、革命を取って代わろうとしていた。
 ジム(グレイヴス)は「信仰の友の会」のメンバーに成りすまして2人に面会し、神父を釈放する為なら武器弾薬も提供すると申し出て、ウィリー(ルーバス)がトラックで運んできたが、途中の山中で隠れていたバーニー(モリス)を降りて、脱出用のヘリコプターの組み立てを始めた。
 アセロを派遣した国のシェン少佐に成りすましたパリス(ニモイ)がやって来て、神父を殉職者にすべきでないとのアセロに対し、すぐ殺すべきと言うマテオの方を支持した。
 山中でウィリーのトラックから落ちたミラーを見つけたアセロは、近くでバーニーとヘリコプターを発見し、神父を釈放して、ヘリコプターに細工をして墜落事故死に見せかけ、神父がアメリカと通じていると思わせる証拠を残すことにした。
 事は思惑通りに進んだが、死体が発見されなかったため、ヘリの離陸場所を再度調査したところ、神父がヘリに乗らず地面の下に隠れていたことが判り、パリスが武器弾薬に仕込んだ起爆装置のスイッチを押して弾薬庫が爆発し、失敗を追及されたアセロが逆上してマテオに撃たれ、彼らの命運は尽き、神父がリーダーに返り咲くことが予想された。
<感想>
 いつもの作品では計画通りに作戦が進むのだが、この作品ではひそかに用意したヘリコプターが敵に見つかってしまい、いつもとは違うサスペンス要素がある。
 でも、それはワザと見つけられるのも作戦の一部だったというのがどんでん返しで、それを匂わせる伏線も序盤でちゃんと張ってあって、ミスリードの方法としてはかなりフェア。
 それでも、そんな「上手い」と思わせることより、賢くなくても派手な見せ場のある作品の方が、「スパイ大作戦」シリーズでは面白さを発揮できると思う。
 レナード・ニモイが、特殊メークでなくちょっと濃い目のメークで東アジア人に成りすましているのだが、「白人離れした白人」が黄色人種に似てるとは限らないのに、そんな白人が演じることが昔のアメリカ映画で多く、それの一例かな?