シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『国外脱出』」 ★★

【原題】Decoy(意味「おとりでおびきよせる」)
シーズン5、第8話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】セイモア・ロビー【脚本】ジョン・D・F・ブラック【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・(アン)・ウォーレン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、他
2017/10/31(火)17:58再放送、BSジャパン、2017/10/31(火)鑑賞
<ストーリー>
 東側某国の亡き前首相の息子のアレクセイが、党から追放されるから自殺すると言い出し、妹のアンナは父が彼女だけに遺した西側に友好的な人物のリストを餌にアメリカに亡命を助けてもらうことを提案して思いとどまらせたが、これは極秘情報の入手とアメリカ諜報員の摘発を目的にした党の罠にアレクセイが協力したのであり、IMFはアンナと情報を得る任務を命じられた。
 公園で監視される中、パリス(ニモイ)がアンナに接触し、バーニー(モリス)が電話で彼女に暗号名を伝え、レセプション開催中の家に帰った彼女はそれを兄に教えた。
 そこには、アメリカの出版社の人間に成りすましたジム(グレイヴス)がいて、彼に「一緒に入国した妹を誘拐した」との電話がかかり、密会場所でパリスから「スパイとして兄妹に父の本を書いてもらうことを持ち掛けろ。」と指示されたことも傍受された。
 アンナとジムに恋心が芽生えたところに、暗号名の人物の葬儀に兄妹を出席させろとの電話がジムにかかって来て、アンナが亡命の身支度を始めた様子を見てアレクセイが情報の隠し場所を突き止め、アンナから奪って当局に連絡しようとした。
 そこに、アレクセイに変装したパリスが現れてアレクセイを気絶さ眠らせて入れ替わり、兄の裏切りに気付いたアンナにジムはスパイだと告白し、騙されたとジムに怒るアンナに、ジムは彼女を助けるためだと言って3人で葬儀場に向かった。
 葬儀場で、棺を送り出す時に、アンナが棺に隠れて、ジムの妹に成りすましたダナ(ウォーレン)と入れ替わり、ジムも空気人形と入れ替わって棺に隠れて、2人が霊柩車で逃げた後の葬儀場では、パリスとダナが縛られているのが発見された。
 逃げる霊柩車の後部から超小型の車が飛び出して、ジムとアンナは国境のゲートの下をくぐって追っ手を振り切って亡命した。
<感想>
 最初からIMFの正体が敵にバレているのがいつもとの違いで、任務の難しさが桁違いだと思いながら観たが、中盤からジムの恋愛シーンが多くなり、作戦は実はシンプルだったと判って決着。
 一番監視のきつい葬儀場で、霊柩車に乗り込むところと、人形と入れ替わるのがバレなかったのがご都合主義かもしれないが。
 それよりも、前半の期待度が高かった分、恋愛シーンが活きずダレる結果になった、残念な回。
 アンナの心情が、兄を救うために亡命を決意する事から始まり、独裁者だった父の愛憎の思い出話、ジムの優しさに惹かれるロマンチックな想い、そして最後が亡命して自由を手に入れた感慨という具合に、気まぐれに変わって支離滅裂な展開になったのが原因かな?