シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『強盗の正体(革命の黒幕)』」 ★★

【原題】Blast(意味「爆風」)
シーズン5、第18話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】サットン・ローリー【脚本】ジェームズ・L・ヘンダーソン、サミュエル・ローカ【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイレスリー・アン・ウォーレン、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパス、他
2017/12/05(火)17:58再放送、BSジャパン、2017/12/05(火)鑑賞
<ストーリー>
 謎の人物がボスの座に君臨する革命組織はアメリカの転覆を狙っていて、メンバーのトーランが盗みを働いて資金を得ていた。
 彼らが現金輸送会社を襲撃する情報が入り、爆破の専門家のメンバーにジム(グレイヴス)が、警報装置の専門家にダナ(ウォーレン)が入れ替わるため、2人が南米から来て身を寄せた倉庫で待ち伏せて拘束し、総勢5人の襲撃隊に加わることが出来た。
 会社の協力でダナが輸送会社の中から警報装置を切り、ジムがドアを爆破して侵入したが、メンバーが想定外の発砲をしたことで警報器が鳴り、現金を奪ってダナも共に逃走し、駆け付けたパトカーに追われて住宅街の留守宅に身を隠した。
 ジムは息抜きの振りして家を抜け出して家に張り付いているIMFの車に入り、無線機の周波数を教え、逃走用の車を手配セさて戻ったが、トーランは逃走せず無線でボスの指示を待つことに決めた。
 パリス(ニモイ)とIMFの女が家主夫婦に成りすまして帰宅して人質になり、ボスからの無線の指示でトーランとダナがお金を持って集合場所に向かった。
 ジムとパリスたちは残った2人を拘束し2人の車を追うと、倉庫前に停めてあった車内の無線機に録音テープが仕込まれていたことから、ボスの正体はトーランの自作自演だと判った。
 倉庫内では、南米から2人を載せてきた飛行機の操縦士がいてダナが偽者だとバレ、トーランは恋心を抱いたダナに裏切られた恨み言を口にしたが、IMFに捕まった。
<感想>
 ターゲットを「詰み」にするまでの作戦が最初から考えられている風のいつものストーリーと違って、敵の組織に潜入するまで決まっていて、その後は成り行きに従って対応するというという、少し変則的な回。
 そのことはそんなに悪くないけど、欲を言えばやはり「スパイ大作戦」ならではの作戦の緻密さや面白さを前面に出して欲しい。
 ターゲットがダナに一目ぼれする設定の意図が謎だったのだが、彼一人でなくIMFと共に逃げる展開にするにはその設定が必要で、さらにダナが偽者だとばらすパイロットもラストに登場させる必要があったといういうわけね。
 今回の監督のサットン・ローリーは、クロスフィルターを多用したり、追跡するパトカーの屋根からパトランプ越しに撮影したりなど、良し悪しは置いといて変わったことをしている。