シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『死を招くセラピー(暴力共同組合)』」 ★★

【原題】Encounter(意味「出会い」)
シーズン6、第7話
1971年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ハワード・バーク【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレッグ・モリス、リンダ・デイ・ジョージ、ピーター・ルーパス、他
2018/02/12(月)17:58再放送、BSジャパン、2018/02/13(火)鑑賞
<ストーリー>
 破壊工作で実業家を脅して協同組合に加入させ利益の一部をせしめている組織のボスのブラディと腹心のマーティンの阻止をIMFが命じられた。
 マーティンの悪事に感づきアル中になった妻のロイスを拘束し、ケイシー(ジョージ)がロイスに変装して組織のオフィスに行って悪態をつきながら盗聴マイクを設置した。
 ケイシーはマーティンに、療養所に行って治すと言い、ブラディは彼女の監視のために、面が割れていない手下を患者に成りすまして施設に送り込んだ。
 講師に扮したジムが、治療の為と称してケイシーに夫が犯罪に関わっていることを話させたので、ブラディは彼女の口封じを命じ、ケイシーは撃たれたがケガだけで済んだ。
 療養所の病室に軟禁されていたロイスが脱走した。
 破壊工作員中に事故死した男の兄に成りすまして組織に潜入したウィリー(ルーパス)が次の破壊工作に駆り出され、警報装置を作動させて工作を阻止して逃げた。
 工作が失敗したのはマーチンが漏らしたからだと思ったブラディはウィリーに彼の暗殺そ依頼し、マーチンとがケイシーが駐車場で会ったところにウィリーが爆弾を爆発させて、2人を殺したとウソの報告をした。
 しかし、脱走したロイスがブラディに電話したことで、2人は生きていることがバレた。
 逃げることにしたマーチンが、身の安全のために貸金庫から組織の記録のマイクロイルムを持ち出したところにブラディが現れマーチンを射殺し、フィルムを持ち去ろうとしたが現れたジムに拘束された。
<感想>
 IMFが拘束していたロイスが脱走したり、次の破壊工作の場所をウィリーが連絡して阻止する手はずだったのが連絡する暇がなかったり、計画にないことが起こって、先の展開が読めなくなることで視聴者の緊張感を高めるという方法は確かに有効。
 ただ、本来の「スパイ大作戦」が、「作戦が狙った通りに成功するさま」を見せることが特長なので、イレギュラーな方法を採用するのは引っ掛かる。
 「本来の方法では面白さが望めないから、苦肉の策に頼るしかない」のかと勘ぐってしまう。
 ストーリーも、細部の辻褄があってないのが目立つが、それ以上にストーリー全体から面白さが感じられなくなってきた。