【原題】Underground(意味「地下」「秘密の[組織]」)
シーズン7、第7話
1972年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】デヴィッド・ローウェル・リッチ【脚本】リー・ヴァンス【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、グレック・モリス、リンダ・デイ・ジョージ、ピーター・ルーパス、他
2018/05/22(火)17:58再放送、BSジャパン、2018/05/23(水)鑑賞
<ストーリー>
シンジケートの訃報金融業務のブレーンのシェルが、逮捕される直前にシンジケートの数百万ドルを隠したが、国外脱出を請け負う業者が刑務所への移送中に脱走させた。
脱出ではなく自白薬で金のありかを白状させることが目的の組織からシェルを奪還し金を回収することをジム(グレイヴス)が命じられた。
医師に扮したジムが殺人を犯して大金を奪って追われているとの記事を新聞に載せ、組織に接触できるバーに探偵に扮したバーニー(モリス)が現われ、ジムの脱出を依頼した。
ジムは組織と会って、脱出のためといってガスで眠らされ棺桶に入れられて運ばれるが、電波が遮断され、発信器で尾行していたIMFはジムを見失った。
バーニーは予定通りシェルを探しているシンジケートのラッツに会いに行き、組織と接触したことのある自分シェルの居場所を教える代わりに前金で5万ドル欲しいと言った。
組織の施設で目覚めたジムは、部屋を抜け出して地下の空調装置に薬剤を導入し部屋に戻った。
シェルに続いて、ジムが自白薬を打たれて尋問を受けるが、自白薬を打たれた時に耳に埋め込まれた受信器に言われたとおりのことしか言えないような催眠術にあらかじめかかっていた。
ジムがまいた薬で糖尿病患者の体調を急変させる薬でシェルに異変が起き、医師のジムが治療をするように脅され、ジムは手術するために麻酔医に扮したウィリー(ルーパス)を連れてくるように言った。
ウィリーが持ってきたカバンに仕組んだ催眠ガスで一味を眠らせ、ジムと共にシェルを連れ出し、探偵事務所にラッツを呼んで引き渡した。
金のありかを自白してないか気になったシェルたちは、隠し場所の倉庫に向かい、IMFが彼らを尾行するが、組織も逃げたジムを追って探偵事務所を張り込んでいた。
シェルが金を見つけたところにジムが現れるが、背後から脱出組織が迫っているのを鏡越しに見て驚いた。
しかし、背後に回っていたウィリーが組織を押さえ、警官隊がやって来て一網打尽にされた。
<感想>
ジムの耳に埋め込まれた発信器と受信器が、電波を遮断されて結局何も役立たなかった。
それでも問題なく進展したので、念には念を入れて不慮の出来事に対するバックアップまで考慮された高度な作戦と言えるのだが…。
一方で、ジムが密かに基地内をうろついて薬を撒いたところは、敵の見張りがあったら出来なかったので、やっぱり抜けがあって偶然頼みの危うい作戦だったのだが…。
発信器が役立たなかったことは、元々必要ないと判っていて、それが仕えなくなったことで観る者に心配をさせるという、サスペンスの強化の意図があって入れられた設定かもしれない。
でも、「スパイ大作戦」なら、少しのムダもなく狙いすました通りに進展するクールな作戦の方が本来の持ち味だと思うので、どちらが良いかの判断は簡単にできない。
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ケイシーが久々に登場したが、結局は尾行の車に乗っていただけの参加。
シーズン7に入って出演が減ったが、ヨーロッパ長期出張の設定をちゃんと用意しているので、演じるリンダ・デイ・ジョージに何か事情があったとかの理由だろう。