シネサルの「映画のブログ」

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 『チェ 39歳 別れの手紙』 ★★

【原題】Che: Part Two(英語、意味:「チェ(主人公の愛称)第二部」)
2008年、フランス=スペイン=アメリカ、カラー、1:1.85、35ミリ映写、ビデオ(4K)撮影、ドルビーデジタル/SDDS/DTS、133分、スペイン語&英語(日本語字幕:石田泰子)
【監督】スティーヴン・ソダーバーグ【出演&製作総指揮】ベニシオ・デル・トロ、他
【出演】デミアン・ビチル、ヨアキム・デ・アルメイダ、フランカ・ポテンテルー・ダイアモンド・フィリップスマット・デイモン、他
2008/02/06(金)15:35-18:05鑑賞、WMCつきみ野3、約10人/170席
 一言で言えば、『28歳』が「革命の栄光」で、『39歳』は「革命の挫折」、2つ合わせて「栄光と挫折」ということで、2作品合わせて1つの映画と考えた方が良さそうで、『39歳』だけなら何だか解らないままとにかく淡々と敗北しているだけの尻すぼみな映画にしか見えない。
 ゲバラ自身は『28歳』では成功して『39歳』では失敗したという印象はなく、やっていることは同じで、では何故勝利と敗北という異なった結果になったのかといえば、「民衆が協力したかしなかったかの状況の違い?」、「政府側の対処が不十分だったか十分だったかの違い?」ぐらいのことがなんとなく描かれている。
 『28歳』の方が「理想」で、『39歳』の方が「現実」で、2つ合わせて「頑張れば成功するのが当然だと思っていたけど、改めて現実はやっぱり厳しく、最後は成功するというのは「理想」で、「理想」が当たり前であるほど甘くなく、むしろ夢のまた夢だということの映画だという気もする。
 【さらに詳しい感想がこちらに載るかもしれない==>http://www.ceres.dti.ne.jp/~kwgch/kanso_2009.html
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