シネサルの「映画のブログ」

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「スパイ大作戦『12歳国王一座』」 ★★

【原題】Gitano (意味「(スペイン語)ジプシー」)
シーズン4、第18話
1970年、アメリカ、カラー、1:1.33、35mm、英語、吹替、約47分
【監督】バリー・クレイン【脚本】ローレンス・ヒース【エグゼクティブプロデューサー】ブルース・ゲラー
【出演】ピーター・グレイヴス、レナード・ニモイ、グレッグ・モリス、ピーター・ルーパスマルガリータ・コルドヴァ、他
2017/08/24(木)17:58再放送、BSジャパン、2017/08/27(日)鑑賞
<ストーリー>
 サルディア王国の摂政のアラガス将軍が12歳の国王ヴィクターを暗殺し、国王の叔父の隣国モンティゴのクレメント大公に犯行をなすりつけ、独裁者になって武力での侵略を企んでいた。
 しかし、感づいた大公が国王を自国に連れて行って返さず、将軍は大公を誘拐犯呼ばわりし、将軍を信じている国王は大公の制止を断り帰国することにした
 国王を国境まで送る車に、将軍と通じている大公の腹心の保安長官のモイヤが同乗し、国王に暗殺すると言ったが、暗殺予定地の手前で、バーニー(モリス)が仕掛けた麻酔ガスを噴出させ、遠隔操作で事故を起こし、国王を乗せたパリス(ニモイ)とウィリー(ルーパス)とゾルカ(コルドヴァ)の扮したジプシー一座の車は、近くの町トルテノに向かい、カモフラージュのため国王に女装させた。
 パリスが将軍の所に行って、国王を返す取引に応じるか、応じなければ国王を大公の所に連れて行くと言った。
 将軍はモイヤにジプシーを探すように電話をかけ、ジプシーを雇った男は女装を見抜いて、国王は倉庫にいるとモイヤに密告した。
 将軍がパリスを連れてモンティゴに飛行機で密入国したのをモイヤが迎え入れ、一同が倉庫に行くと、ウィリーが国王を抱えて逃げ、国王が振りほどいて将軍の所に逃げると、将軍は彼に向って発砲した。
 しかし、バーニーが防弾ガラスを仕込んでいたため、国王は将軍の正体を知り、ジムに連れられて来た大公は将軍やモイヤを逮捕した。 
<感想>
 今回は、仕掛けはほとんど登場せず、言うことを聞かない国王をなだめたりしながら行動を共にしたりの、人間相手の演技でのだましがほとんど。
 「仕掛けが少ないと作品的に見劣りする」のスパイ大作戦の特徴はここでも当てはまっているが、国王を隠すのに変装させながら人前に出すのは、結構ハラハラさせられるのが見どころ。
 いつもは裏方の設置の仕事が多いウィリーが、一番国王の側にいる役割で、フラメンコのギター伴奏までしてみせるが、弾いているのは吹き替えのように見える。