シネサルの「映画のブログ」

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 『大東亜戦争と国際裁判』 ★☆

1959年、日本(新東宝)、カラー、1:2.35、104分、日本語&英語
【監督】小森白
【出演】嵐寛寿郎、江川宇禮雄、沼田曜一、小畠絹子、他
2013/04/23鑑賞、WOWOW放映
 『明治天皇と日露大戦争』のヒットにあやかったと思しき、新東宝の戦争実録大作だが、エピソードを繋げただけのようだった前作に対し、冒頭30分はさらに輪をかけて、開戦前の近衛内閣辞職から終戦まで、現実とドラマの映像とナレーションを織り混ぜ、太平洋戦争の名場面を羅列。
 その後、1時間かけて東京裁判を判決まで再現し、残り約15分間が死刑囚たちと面会に来た家族たちとのやりとり。
 裁判以降はテンポは普通になるとはいえ、よく言えば客観的で距離を置いた、悪く言えば要点だけ繋げて平板な展開なのは変わらない。
 裁判を忠実に再現しようとした形跡は感じられるが、後に記録映像を編集した『東京裁判』も観ることのできる今となっては、観る価値が感じられなくなってしまった。
 それから、連合国側の人間を演じているのはどんな人か判らないが、芝居が下手な気がする。
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